Let's Catch the Lion!
どうぶつしょうぎ
人数:2人
ルールの難しさ:★☆☆☆☆
プレイの難しさ:★☆☆☆☆
プレイ時間:15分
■目次
▶ゲームの紹介/概要▶ゲームの流れ
▶プレイ感
■ゲームの紹介/概要
どうぶつしょうぎは,将棋を3歳からでも遊べるようにシンプルにしたゲームです。本来の将棋では9×9の81マスの盤面と各20個のコマを使用しますが,どうぶつしょうぎでは3×4の12マスの盤面と各4個のコマを使用します。
どうぶつしょうぎの盤面と初期配置
それ以外のルールは概ね将棋に準じていますが,ルールを見ていきましょう。
■ゲームの流れ
どうぶつしょうぎで使うコマは各プレイヤー4つ(うち1つはいわゆる”成駒”)です。それぞれを見ていきましょう。
ライオン
いわゆる「王将・玉将」です。
周囲8方向へ1マス進めます。
キリン
縦横の十字方向に1マス進めます。
将棋では「飛車」に近い動きでしょうか。盤面が狭くなった分,1マスしか移動できないことには注意が必要です。
ぞう
斜め4方へ1マス進めます。
「角行」に近い動きですが,こちらも1マスしか移動できません。
ひよこ
前方向へ1マス進めます。
「歩」の動きですが,ひよこだけは相手陣地の最奥に入ったとき,ニワトリに成長します。
ニワトリに成ると,斜め後ろ以外の6方向に1マスずつ移動できます。
ここから先は概ね将棋と同じです。
相手の動物と同じマスに入れば,そこにあった動物を取ることができます。
取ったコマは持ち駒になり,自分の手番に空いている好きなマスへ置くことができます。
そして相手のライオンを取ることで勝利になります!
それに加え,一部将棋で採用されるトライルールでも勝利になります。つまり,自分のライオンが相手陣地の最奥に入った場合(返しの相手の手番でライオンが取られなければ)も勝利になります。
■プレイ感
「どうせ子供用の将棋でしょ?」と侮るなかれ。将棋の楽しさはきちんと残っています。
むしろ盤面が狭い分,序盤から気を抜けない戦いになってくるので,個人的にはこちらのほうが好きなくらいです。
ただ,私がこのゲームに惹かれたのはむしろ説明書を見たからです。
子供だけでも遊べるように説明書上,初出の漢字にはすべてふりがなが振ってあります。(個人的にはこれくらい低年齢でも遊べるものなら総ルビにしたいところですが,幻冬舎さんの方針なのでしょう。)
簡単な「勝ち方のコツ」も書いてあり,初プレイでもある程度動き方の方針が立てられます。
コマの動き方についても,それぞれのコマに丸印で動ける方向が書いてあるのがGood。
なにより,
はじめるときはよろしくおねがいします
おわったときはありがとうございました
とあいさつしましょう。
どうぶつしょうぎ 説明書より
というのが説明書に書いてあるのがいいですね。
このほか,「3つのおやくそく」としてどうぶつしょうぎを楽しむための,というかゲームを楽しむための約束事が書いてあるのもとても好印象でした。
この3つを守ってくれると,どんなゲームでも楽しめますね。
ということで手軽な2人用ゲームとしても子供さんの最初のゲームとしても便利(後者はイメージですが)などうぶつしょうぎはおすすめです。
「やつの棋力が高すぎて動物が"実体化"した!?」みたいな遊びもできるのでおすすめです。
ライオン。ギリギリ1マスに入り切りません。
キリン。なお,上の写真は子キリンです。リンク先の親キリンが1マスに入るかはわかりません。
ゾウ。大人のゾウは確実に1マスに入り切りません。
ひよこ。ぴよぴよ。
雄鶏。めんどりもいます。
おおきなどうぶつしょうぎ。どうぶつしょうぎのバリエーションです。