こんにちは。
突然ですが,私は元図書館情報学徒なので図書館の話をしましょう。
「読書通帳」というものをご存知でしょうか。
信毎ニュース-「読書通帳」で着実に利用増 佐久市立5図書館で導入1年
読書通帳とは,一部の図書館で導入しているしくみで,銀行の預金通帳のように図書館で借りた本の記録を残していくものです。
名前のとおり銀行の通帳そっくりで機械を使って記帳するものから,利用者が手書きで書名や感想を記録するいるものまで,さまざまなタイプがあります。
おもに子供向けで,読んだ本の記録をするとともに「読書をすることで心に貯金をする」というコンセプトでおこなってい図書館もあるようです。
もっと読書通帳について知りたい方はこちらをご覧ください。
CA1841 - 読書通帳の静かなブーム / 和知 剛 | カレントアウェアネス・ポータル
この読書通帳の話をふと思い出し,「これのボードゲーム版があってもおもしろいんじゃない?」と考えて,「ボードゲームつうちょう」をつくってみました。
これをつくろうと思ったそもそものきっかけは,最近になって甥や姪が遊びに来ることが増えたことです。
まずはその辺りの話からしていきましょう。
■目次
▶「ボードゲームつうちょう」って?▶「ボードゲームつうちょう」のつくり方
■「ボードゲームつうちょう」って?
さて。最近甥・姪(どちらも小学校低学年)が定期的に遊びに来てボードゲームをしています。「おばけキャッチ」や「はげたかのえじき」などがお気に入りのようです。
しかし残念なことに,彼らは前回遊んだことをあまり覚えていないらしく,毎回どんなゲームをやりたいか聞くのに一苦労。
そこで「前回どんなゲームで遊んで,どれくらい気に入っていたか記録に残っていれば便利じゃないか」と考えたときに思い出したのが,上述の読書通帳の話です。
思い立ったが吉日,さっそく「ボードゲームつうちょう」をつくってみました。
まずは「ボードゲームつうちょう」の全体を紹介しましょう。
なお,姪が小学2年生なのでほとんど漢字は使用していません。
表紙。ちょっと柄のセンスが悪いかとも思ったものの,逆に通帳っぽくていいかも。
ひと見開き目。使い方と通帳の記載部。「25コのゲームで遊んだらボードゲームマスター!」ということになっている。
記入例。遊んだゲームやお気に入り度を残せる。
ふた見開き目。ここは完全に通帳記載部分。
三見開き目。ここまで遊ぶとゲーム数が25個になり,ボードゲームマスターの称号を得られる。
裏表紙。困ったときのお問い合わせ先。
というのが私のつくったボードゲーム手帳です。
甥が若干やんちゃなため,ホチキスは使わずにつくりました。つくりかたは次章で紹介します。
読書通帳が読書の推進と「心の貯金」に役立つなら,「ボードゲームつうちょう」だってボードゲームの推進(=家族間コミュニケーションの推進)と「心の貯金」に役立つと思いませんか?
■「ボードゲームつうちょう」のつくり方
といわけでその「ボードゲームつうちょう」のつくり方です。 私は広島市立図書館の「読書貯金通帳(ダイジェスト版)」を参考に制作しました。
図書館の本は市民みなさんの財産です|当サイトをご利用の皆様へ|広島市立図書館
まずは台紙のダウンロードから。
このリンクから台紙をダウンロードして,A3で印刷してください。www.dropbox.com
A4に縮小しても作れるかと思うのですが,最終的に子供が記入することを考えるとA3で印刷したほうがいいかと思います。
そして印刷したものがこちら。
印刷した台紙。ここからホチキスを使わずに通帳にする。
台紙には実線・破線・点線がついています。実線は山折り,破線は谷折り,点線は切り取りの指定です。
(注:上図中央右の破線はミスです。本来は実線になるはずでした。折る際は注意してください。)
台紙を用意できたら,さっそくつくっていきましょう。
①中央で半分に折る
②それをまた中央で半分に折る
これで上部・下部の山折りと谷折りをまとめて実行できる。
③一度開いて点線部をカッターや裁断機で切る
切るのはあくまで点線部だけ。完全に切り離してしまわないように注意。
点線を切った後。切るとこうなる。
④完全に開いて,今度は縦に折り目をつける
一度最初の状態に戻して……
縦に折り目をつける。
⑤切れ込みを利用して,十字になるように立てる
縦に折ったときの端を持って,中央に寄せるとこのように十字状になる。
⑥あとはこのまま冊子状になるように折る
実線・破線に従ってしっかり折るとこうなる。
あとは強く折って冊子状に。
⑦完成!
お手軽ですね。
折るときれいなA5サイズになるように計算してつくったのですが,プリンターの問題か,若干端が出てしまいます。
もし気になるようでしたら,その部分を切ってしまえばきれいなA5サイズになります。
下のはみ出した部分を切ったもの。裁断機を使うと便利。
もし作り方がわかりにくいようでしたら,上記の広島市立図書館のウェブページを参照してください。もっと詳細な図解があります。
今日作ったばかりなので子供たちの反応は見られていません。
彼らの反応や実際に使ってくれるかどうかはまた後日書きます。
ただ,もし自分に子供がいてボードゲームが好きだったら,こういうもので子供の成長記録を残せると楽しいだろうなとは思いました。
「昔は簡単なゲームしかしていなかったのに,今ではもう〇〇もできるようになったんだな……」なんてしんみりしそうな気がします。
ご家族でボードゲームをするみなさん,「ボードゲームつうちょう」で子供さんとのゲームを記録してみてはいかがでしょうか。
当ブログ4度目の登場裁断機。裁断機ブロガーを名乗りたいレベルで裁断機の売上に貢献しています。
読書ノート。読書記録用のノートですが,こっちにゲームの記録を残してみてもいいかも?