5月は僕の誕生月ですし誕生月らしいゲームを紹介しましょう。
GIFT TRAP
人数:3〜8人
ルールの覚えやすさ:★★★★☆
プレイの難しさ:★☆☆☆☆
プレイ時間:45分?
友人のことをどれくらい理解できている? あなたはどれくらい理解されている?
■目次
▶ゲームの紹介/概要▶ゲームの流れ
▶プレイ感
■ゲームの紹介/概要
さて。このギフトトラップはいわゆるパーティーゲームです。
いや,そっちのパーティーゲームじゃなくて。
ゲームのコンセプトは「プレゼント交換」。
場に並べられたプレゼント候補をお互いに渡しあいます。
その結果,見事に相手のほしいプレゼントを渡すことができれば得点が入り,自分のほしいプレゼントを受け取っても得点が入ります。
詳細は後述しますが,プレゼントをあげる際の得点とプレゼントをもらう際の得点を獲得することを目指すゲームです。
まずは箱から見てみましょう。
ご覧くださいこの直方体。ゲームの箱としては珍しいサイズです。
まさにギフトボックス。古印体で書かれた「夢」「愛」「愉快」「バカ笑い」がシュール。
続いてボードです。
振り出しとあがりがあってスゴロクのよう。
振り出しからあがりまでが二方向のマス目になっています。
この振り出しの位置に自分の贈呈コマ(プレゼントをあげることに成功すると進めるコマ)と獲得コマ(プレゼントをもらうことに成功すると進めるコマ)を置き,プレゼント交換の結果によってそれぞれのコマを進めます。両方のコマをあがりまで進めることがこのゲームの目的です。
各プレイヤーが使うコマやタイルはこの袋の中に入っています。
袋がかわいいことで有名なギフトトラップ。
中身はこのようになっています。
写真上部にある箱の蓋が開いているものが獲得コマ。箱の蓋が閉じているものが贈呈コマ。
そしてこのボード上にギフトカードを並べていきます。
これはプレゼントの内容が書かれたカードです。色によってプレゼントの価値が異なり,価値の高いものから黒・青・赤・黄の4色があります。
プレゼントは「モノ」だけでなく「経験」もあります。
どれか一色のカードを並べたら,プレゼント交換を始めましょう。
■ゲームの流れ
今回のプレゼントの色を決め<人数+1>枚のカードをボードに並べます。そして各プレイヤーの2つのコマを振り出しに置きましょう。
今回はこんな感じになりました。
これで準備は完了。ゲームスタートです。
まず,各プレイヤーは贈呈タイルを自分以外のすべてのプレイヤーに1枚ずつ渡します。
これが贈呈タイル。プレゼントの数字を指定します。
贈呈タイルには1〜9までの数字が書かれており,「その数字の場所に置かれたプレゼントをあなたにあげますよ」という意味をもつタイルです。
そのプレイヤーがいちばんほしそうなプレゼントをあげましょう。
プレゼントを渡し終えたら,次は自分がほしいプレゼントを決めます。
自分がほしいプレゼント3つといちばんほしくないプレゼント1つに獲得タイルを置きます。
これが獲得タイル。上位3つはプラス得点,ほしくないプレゼントはマイナス得点です。
いちばんほしいプレゼントには【+3点】タイルを,2番目,3番目に欲しいプレゼントにはそれぞれ【+2点】【+1点】を置きます。そしていちばんほしくないプレゼントには【-4点】タイルを置きましょう。
獲得タイルも置き終えたらいよいよプレゼントの開封です!
順番に自分がもらった贈呈タイルと自分が置いた獲得タイルを表にしています。
今回もらった贈呈タイルはこの3枚。これを表にします。
4,3,1のプレゼントをもらいました。そして自分の置いた獲得タイルを表にします。
獲得タイル(水色)はこんな配置。4は「最高に欲しい」で【+3】,逆に3は「いらない」で【-4】です。
今回,私(水色)が「最高に欲しい」【+3】としておいた4と同じプレゼントをBさん(緑)からもらいました。
私は自分がほしいと思っていたプレゼントをもらえたので,獲得コマを「獲得成功」の方向に3マス進めます。いっぽうBさんは私ほしいと思っているものをあげることができたので,贈呈コマを「贈呈成功」の方向に3マス進めます。
場の状況はこんな感じ。「獲得成功」「贈呈成功」の両方の方向からあがりを目指します。
同じようにすべてのプレゼントを確認し,コマを進めていきます。もちろん,【-4】のプレゼントを送られてしまった場合は受け取った人の獲得コマと送った人の贈呈コマを4マスもどします。
全員のプレゼントを開け終わったら,新しいプレゼントを並べて次のラウンドに移ります。
そして一番最初に贈呈コマと獲得コマの両方があがりにたどり着いたプレイヤーの勝利です!
■プレイ感
だいたいいつも同じことを言っている気がしますが,これ楽しいんですよ。
ゲームの性質上,お互いによく知った友人同士で遊ぶほうが楽しいゲームです。
「あの人はコレが好きそうだからコレを」と思ってプレゼントを渡しても,もっと他に好きなものがあったり,意外と好きじゃなかったり…… 相手の知らなかった面を見ることができるかもしれません。
プレゼントを受け取る側も「なんで俺がこれをほしいと思ったんだよ……」など友人に理解されていないことを痛感してしまうかもしれません。
が,とにかく盛り上がる。
ギフトカードに書かれたプレゼントも,ほしいもの,ほしくないもの,何に使うのかわからないもの,非現実的なものなどバリエーションが豊富で飽きさせません。
いちばんチープな黄色のプレゼントは現実味があり,実際にほしいもの・ほしそうなものを選ぶ楽しさがあります。
黄色のプレゼントの一例。
いっぽうで最高級の黒いプレゼントは何をもらっても嬉しい……というかもらう場面が想像できないものばかりで,これもまた選ぶ楽しさがあります。
人数は8人までと比較的大人数で遊べ,またルールも簡単なのであまりゲームに馴染みがない人でも楽しめます。
本当にプレゼントをあげるための下調べにもいいんじゃないでしょうか?