編集者はボードゲームの夢を見るか

ボードゲーム好きな新人編集者のブログ。ボードゲームの本を作りたい。

なつのたからもの

 まだしばらくは寒そうですね。
 こんな日は夏の思い出に浸りましょう。

なつのたからもの

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人数:3〜5人
ルールの覚えやすさ:★☆☆☆☆
プレイの難しさ:★☆☆☆☆
プレイ時間:15分

夏の思い出を集めよう。


■目次

 ▶ゲームの紹介/概要

 ▶ゲームの流れ

 ▶プレイ感

■ゲームの紹介/概要

 タイトルを見ただけでノスタルジックな気分に浸れるゲームです。
 タイトルもさることながら,カードのイラスト,パッケージ,どこを見ても懐かしい気分になれる要素が盛りだくさん。

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 さて,ゲームとしては,どこまで欲張ってカードをめくるかのチキンレースがゲームの中心になります。
 自分の欲に打ち勝って,同じ数字のカードのセットを集めていきましょう
 ゲーム終了時に集めたセット数と手札のカードによって得点が決まり,高得点を得た人が勝利します。

 使用するカードはたからものカードが10色各8枚の計80枚と特殊な効果があるアクションカードが9枚です。
 ため息しか出ないカードたち

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 さぁ,なつのたからものを探しに行きましょう。


■ゲームの流れ

 すべてのカードを混ぜて山を作ったらゲームスタートです。

 自分の手番が回ってきたら山からカードを1枚めくって,山の横に並べていきます
 この手順を繰り返していき,好きなところで止めます。そして並べられたカードの中から1枚を手札として獲得してます。
 カードを獲得したら,ほかのめくったカードはそのままにして,次のプレイヤーの手番に移ります。

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 基本的に,ゲーム中におこなうことはこれだけです。

 さて,先に「どこまで欲張ってカードをめくるかのチキンレース」がこのゲームの中心だと言いました。基本的には何枚でも山をめくっていいのですが,止めなければいけない場合が2つあります。
 

  1. カードを獲得することを選んだとき
  2. すでに並んでいるカードと同じ色のカードがめくれたとき

 1.についてはこれ以上説明することはありません。カードを獲得したら次のプレイヤーの手番になります。

 2.が問題で,すでに並んでいるカードと同じ色のカードがめくれたときは新しく並べられたカードを捨てて,なんのカードも獲得せずに次のプレイヤーの手番に移ります。ほかの並べられたカードはそのままです。

この状況なら,今めくった紫(縁日)の0を捨てます。
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 次の手番のプレイヤーは,すでに並んでいるカードの横に続けてカードを置いていきます。このとき1枚もカードをめくらず,すでに並んでいるカードのうち1枚を手札に加えても構いません

 手札に同じ数字のカードが3枚揃ったら,表にして自分の前に置きます。この3枚のセット1つにつき,ゲーム終了時に10点を獲得します。

 そして3種類9枚のアクションカードが「ひきぬき」「おねだり」「はっけん」。
 これらのアクションカードはめくれたとき,すぐに使わなくてはいけません
 
 「ひきぬき」をめくったら誰か1人の手札1枚をランダムに貰い受けます。

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 「おねだり」をめくったら誰か1人を指定し,指定されたプレイヤー相手に1枚の手札を渡さなければいけません。

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 「はっけん」をめくったらいつもどおり山からカードを1枚ずつめくり,並べていきます。このとき,すでに並んでいるカードと同じ色のカードがめくれたら,そのカードは捨てて,これまでに並べたカードの中から好きな1枚を手札に加えます。

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 こんなことを繰り返し,

  • 山がなくなる
  • 誰かが10色のたからものカードを集める

 のいずれかになったらゲームは終了。得点の計算に入ります。

 まず同じ数字3枚のセットを場に出しているプレイヤーは1組につき10点を獲得します。
 次に手札を確認しましょう。手札にあるそれぞれのカードのうち,いちばん数字が大きい物だけが得点になります。

 つまり,場に出ているセットがこうで

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 手札がこうなっている場合,

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 得点は(10×3)+(0+6+5+3+0)で44点です。


 そして一番点の高い人が優勝です! おめでとう!
 その思い出を大切にしてください!
 

■プレイ感

 さてプレイ感。

 正直ゲームのシステムとしては月並みかなといった印象です。

 ほかのプレイヤーが獲得していったカードをなんとなく覚えつつ進めていけば,だいぶ有利になります。
 きっと自分の狙っている数字をいかに相手に気取られないようにごまかすか,そして山をめくらずにノーリスクで手札を増やすことをなくすために相手が欲しがっているカードが場に出ていない状態で相手に手番を回すことができるかが肝なのでしょう。
 決してつまらないということはないのですが,もう一味欲しかったなというのが正直なとことです。


 が,しつこいようですが最大の魅力はカードのすばらしさ

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 そしてアクションカードに書かれた説明文の書体!

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 最高にノスタルジックだと思いませんか?
 同じ色のカードでも少しだけ絵柄が違うものもあり,集めているだけで楽しくなれます。
ゲーム中も思い出話に花が咲いたりするので,ゲーム本来の楽しさとはちょっと違うかもしれませんが,楽しい時間を過ごすことはできるはずです!

 ルール自体は難しいものではありませんので,ちょっとした空き時間でもあまり頭を使わずに楽しめるゲームです。
 1つ持っていても損はしないのでは?