いつの間にか2月が始まってしまいました。
今さらですが,未年と言うことで本日紹介するゲームはこちら。
ひつじパニック
人数:2〜4人
ルールの覚えやすさ:★★☆☆☆
プレイの難しさ:★★☆☆☆
プレイ時間:50分
プレイヤーが羊飼いになった気分でかわいいひつじの群れを誘導するゲームです。
このゲーム最大の特徴といえばとてもかわいいコンポーネント。
あけましておめでとうございます。
どことなく「ひつじのショーン」を彷彿とさせるひつじたちです。
プレイヤーはこの赤・青・黄・緑のうち一色のひつじを担当し、ルールに則ってひつじを動かすことで得点を得ていきます。
さて。
このゲームは4つのフェイズに分かれています。
各フェイズには別々の目標が決められており、その目標に近づければ近づけるほど高い得点が入ります。
それぞれのフェイズの内容を見ていきましょう。
第一フェイズ
集まれひつじの森
ひつじと言ったら群れる,群れると言ったらひつじ。
そう。ひつじは群れるものです。
このフェイズでは自分のひつじを操作して,自分の色の二匹のひつじを隣り合わせの位置に付けることが目的です。二匹が前後左右で隣接すれば2点,ナナメで隣接すれば1点の得点が手に入ります。
第二フェイズ
イケメンひつじ
イケメンひつじのロジャーくんの登場です。
みなさんが動かすひつじは角がないのできっと女の子なのでしょう。全員がこのイケメンひつじに夢中です。
このフェイズは特定のタイミングにロジャーくんの近くにいるひつじほど高得点が入ります。
どういうことでしょうか?
たとえばこの状態で得点計算のタイミングになったら,ロジャーくんからいちばん近い列にいる赤と青のひつじには4点が入ります。
その次の列に入る黄色と赤のひつじにはそれぞれ3点が入ります。
赤のひつじは合計7点を獲得したことになります。
そしてその次の列にいるひつじは2点,その次の列にいるひつじは1点を獲得します。
他の色のひつじを押しのけてでもロジャーくんとお近づきになりましょう。
第三フェイズ
黒ひつじ
さあ,みなさん気になっていたでしょう,黒ひつじのティーナちゃんの出番です。
自分たちと違う毛色をもつ彼女のことが気にはなっていたものの,なかなか声をかけられなかったひつじたち。ついに彼女と友達になるための行動を開始します。
このフェイズでは黒ひつじのティーナちゃんと自分のひつじが隣接すると得点が入ります。
第四フェイズ
Jack the Shearer
そして最後の第四フェイズ。
このフェイズでは毛刈りひつじのジャックくんが登場します。このジャックくんはひつじのくせに毛刈りが大好き。皆さんのひつじたちの毛を刈りたがっています。
ですがひつじたちは毛を刈られたくありません。このラウンドの目的はできるだけジャックから離れることです。
特定のタイミングでジャックからいちばん離れている列にいるひつじは4点,次の列にいるひつじは3点,そして2点,1点と得られる点は減っていきます。
このフェイズで注意をしなくてはいけないことは,ジャックに一番近い列にいるひつじは,それが何列目であろうと得点が0になるということです。
どういうことでしょうか?
たとえばこの状況なら,ジャックからいちばん遠い列にいる赤と青のひつじには4点が入ります。次に遠い緑のひつじ二匹にはそれぞれ3点が,黒ひつじのティーナちゃんには2点が入ります。ですがティーナちゃんは誰のものでもないので,誰かが得点を得ることはありません。
そしてその次の青と黄色のひつじはそれぞれ1点を獲得します。そして1点のひつじよりもジャックに近い位置にいるひつじたちは0点です。
あるいはこんな状況になった場合。
黒ひつじのティーナちゃんが2点を得るところまでは先ほどと同じです。
そしてその次の列にいる青赤黄色黄色のひつじたちは本来ならばそれぞれ1点の得点を得られるはずですが,ジャックにいちばん近い列にいるため,毛を刈られてしまい得点は0になります。
そして第四フェイズまでの得点の累計がいちばん高いプレイヤーが勝ちとなります。
さて。
羊飼いであるみなさんはひつじたちを移動させなければなりませんが,このゲームに牧羊犬はいません。
どうやってひつじを動かすのでしょうか?
そのために,この7種類のタイルを使います。
1ターンに1枚タイルを使ってひつじを動かしていきます。
動かすことができるのは基本的に自分の色のひつじですが,いくつかのタイルでは他のプレイヤーのひつじや全てのひつじを動かすこともできます。
タイルを見ると,だいたいどのように動くのかは想像ができるでしょうか?
何枚かのタイルをご紹介しましょう。
一歩移動
基本になる動きのタイルです。
自分のひつじを1匹を周囲8マスのどこかに移動させます。
突進!
自分のひつじ1匹をどこかのひつじに突進させます。
どういうことでしょう?
たとえばこの状況で,画面奥にいる青のひつじを画面中央の赤いひつじに……
突進!
突進を選ぶと,自分のひつじ一匹をいずれかのひつじにぶつかるまで一直線に進ませ,ぶつかった先のひつじを1マス移動させることができます。
ジャンプ
同じ列にいるひつじのすぐ横まで自分のひつじをジャンプさせることができます。
突進のときと同じく,画面奥にいる青のひつじを画面中央の赤いひつじの隣まで……
ジャンプ!
などなど。
うまくひつじたちを動かして高得点を狙いましょう。
プレイ感
まずは何よりかわいいひつじのおかげでゲームに親しみやすいです。
ルールはちょっと複雑に見えるかもしれませんが,やることは「ひつじが隣同士になるように並べる」か「ひつじがいる列を気にする」かの2つですので意外に簡単です。
パネルも種類が多いとはいえ,わかりやすいイラストが描かれているので,どのパネルがどんな効果かそれほど迷いもしないでしょう。
自分のひつじだけでなく,他のプレイヤーのひつじの動きも意識しなければならないため,考えることは少し多いです。
また,自分と相手のパネルはすべて公開されているため,突き詰めて考えれば全体の動きを予想することも不可能ではないかもしれません。
とはいえ,あまり考えなくても何とかなってしまうのがこのゲーム。
単純にひつじを動かしているだけでも楽しく遊べます。
とっつきやすく,ルールもそこまで複雑ではないうえに,12年後には年賀状用の写真にすることもできるのでオススメです。
ただ1つ問題があるとすれば,このゲームは2007年にAll Aboutの記事で「女の子にモテるボードゲーム」として紹介されていますが,このゲームをやってモテた記憶が一度もないことでしょうか。(これについては元の記事にも記載がありますが……)
ーfinー