編集者はボードゲームの夢を見るか

ボードゲーム好きな新人編集者のブログ。ボードゲームの本を作りたい。

用語集

 このブログではボードゲームの専門用語は使わないように心がけています。
 しかし,他の言葉では代用ができなかったり,代用するとかえってわかりにくくなってしまう語もあります。

 ここではそういったやむを得ず使用した語の解説をしていきます。随時更新。

 なお,ここで紹介する用語はあくまで本ブログ内での用法ですので,他の方は同じ語を違う意味で使用されているかもしれません。
 また,同じ語でもゲームによっては異なる意味で使うことがあるかもしれません。その際は各項で補足説明をしていきます。
(最終更新:2015/02/04)

インスト

 instructionのこと。「人にものを教える」くらいの意味でしょうか。
 「ルール説明をする」という意味で使う人もいますが,当ブログでは「ルール説明を含めたゲームへの導入」という意味でこの語を使用します(introductionの方が近い意味ですが)。
 インストについては近いうちに記事で詳しく書きます。

重い

 ゲームのプレイ感の一種。対義語は「軽い」。
 この言葉については皆さんもろもろのお考えがあるでしょうが,私は「ルールが難しく,プレイ時間は長い」くらいの意味で使っています。
 当ブログで紹介したゲームで言うとALCATRAZLast Night on Earthが該当するでしょうか。
 「重い」「軽い」についてはみなさん思うところがあると思いますので,近いうちに記事にします。

軽い

 ゲームのプレイ感の一種。対義語は「重い」。
 私は「気軽に遊べるゲーム」くらいの意味で使っています。
 当ブログで紹介したゲームで言うとSUSHI-GO!STRIKEが該当します。
 初心者や未経験者でも気負わずに気軽に遊べる反面,少々単調な展開になってしまうこともあります。もちろん,軽いけれど奥深いゲームもたくさんあります。
 細かな定義はないのですが,概ね次の3点を満たすゲームが私の言う「軽い」ゲームです。

  1. ルール説明が10分程度で終わる
  2. 1ゲーム20分以内で終わる
  3. 1人の手番が2-3分以内で終わる

協力系ゲーム

 全員で協力して1つの目的を達成するゲームのこと。
 ゲームの終了は,全員の勝利か全員の敗北になることが多いようです。
 また,プレイヤーのうち,1人か2人が敵役になることもあります。

コンポーネント

 component。英単語としての意味は「構成要素」や「部品」くらいの意味です。
 ボードゲーム関係でこの語が使われる場合には「ゲームに含まれている部品の総称」くらいで使われていることが多いでしょうか。当ブログでもその用法で使用しています。
 「コンポーネントが少ないゲーム」といえば,カードしか使わなかったり,ボード+αしか使わないゲームを指し,比較的シンプルなゲームが多いです。
 逆に「コンポーネントが多いゲーム」といえばボードにフィギュア,各種チップなど細々したものを多く使うゲームで,ゲーム自体も複雑になりがちです。

人狼系ゲーム

 プレイヤー全員が自分の正体を隠して,相手の正体を当てるゲームのこと。
 この系統では「人狼」ゲームがいちばん有名なのでこう呼ばれます。
 正体隠匿ゲームとも。

ターン

 複数のプレイヤーが交互に行動するゲームにおいて,特定の誰かが行動できる手順のこと。「自分の番」「相手の番」なんて言い方をすることもあります。
 Aさんのターン中にBさんが割り込んで行動をするということも往々にして起こりますが,基本的にAさんが行動する手順のことを「Aさんのターン」と呼びます。
 また,この「Aさんのターン」という概念があるゲームを「ターン制」と呼んだりもします。
 当然,このターン制がないゲームも多数存在します。(→イカサマゴキブリ

ダイス

 サイコロのこと。
 この記事以外の1つの記事の中では「ダイス」「サイコロ」のどちらか片方だけを使用しています。どちらを使うかは紹介するゲームの雰囲気,語感などで分けています。
 なお,特に説明がないときは通常の6面サイコロのことを指します。

手番

 ターンと同義
 この記事以外の1つの記事の中では「ターン」「手番」のどちらか片方だけを使用しています。どちらを使うかは紹介するゲームの雰囲気,語感などで分けています。

手札

 プレイヤーが手に持っているカードのこと。
 自分以外のプレイヤーには隠すのが基本ですが,ゲームによっては手札は全員に公開している状態だったりします。
 中には自分だけが自分の手札を見ることができない,なんてゲームもあります。

ドラフト

 配られたものの中から一番欲しいものを獲得し,余りを他の人に渡していく仕組みのこと。
 ちょっと違いますが,プロ野球のドラフト会議など聞いたことがあるかもしれません。
 ボードゲームにはこの仕組みを利用した「ドラフト型」と言われるゲームがいくつもあります。

フェイズ

 「ラウンド」と似た概念ですが,こちらは「ゲーム中の特定のひと区切り」のことです。
 それぞれのフェイズでゲームの目的や得点方法が違うことがあります。(→ひつじパニック)
 あるいは競り系のゲームですと,第一フェイズで競りを行い第二フェイズでは先の競りで手に入れた資産を使ってゲームをする,というようなものが多い印象です。
 わかりにくいですか?  
 人生でたとえると,

  • 第一フェイズは学生生活
  • 第二フェイズは社会人生活
  • 第三フェイズは結婚生活
  • 第四フェイズは老後

 といった感じでしょうか。
 それぞれのフェイズで目標・行わなければいけないことが違うのがわかるかと思います。
 人によって順番が変わったり経験しなかったりがあるかもしれませんが,それもまた人生;ゲームです。

プレイ時間

 ゲーム開始から終了までの時間のこと。
 インストの時間は含みません。
 あくまで目安ですのでゲームの運びやプレイヤーによって時間が倍以上/半分以下になることもあります。

プレイの難しさ

 当ブログでは,ゲームのやりやすさを「ルールの覚えやすさ」「プレイの難しさ」に分けています。
 「プレイの難しさ」はルールの複雑さとは関係なく,考えることが多いゲームや自分のターンにやることが多いゲームほど星が多くなっています。

プレイヤー

 ゲームの参加者のこと。
 プレーヤーとも。

ボード

 ゲームに使用する盤面のこと。
 すごろくで言うところの双六盤。

ボードゲーム

 当ブログの基本になるこの言葉。
 卓上で行なうゲームのこと。
 「ボードゲーム」と言ってはいますが,ボードを使わない,いわゆるカードゲームも含みます。
 非電源ゲームと呼ばれることもあります。


ラウンド

 堅い言い方をすれば,「ゲームを構成する1単位」です。とはいえそれでは何のことかわかりません。
 英単語のラウンド【round】には「ぐるっと回って」というような意味があります。
 一般にボードゲーム関係でラウンドと言えば「ターン制のあるゲームで,スタートプレイヤーから始まり,全員が1回ずつ手番を終えるまでの間」のことです。
 円形に座ってババ抜きをしているところを想像していただければわかりやすいでしょうか。Aさんが隣の人のカードを引き,一周して最後の人がAさんのカードを引く。ここまでが1ラウンドです。(ババ抜きはわざわざ「ラウンド」なんて言葉は使いませんが,イメージしやすい例ということで。)
 この「ラウンド」という概念がないゲームも多数あります。

ルールの覚えやすさ

 当ブログでは,ゲームのやりやすさを「ルールの覚えやすさ」「プレイの難しさ」に分けています。
 「ルールの覚えやすさ」は読んだ通りのルールの覚えやすさです。
 ルールが複雑なものほど星が多くなっています。
 あれ?
 普通逆ですね。そういうものだと思ってください。

ロール(Role/Roll)

 ボードゲーム界隈でロールと言われたら「Roll」と「Role」の2つの意味があります。
 「Roll」は「転がす」という意味。
 主にダイスを振る際に使われることがあります。(→STRIKE
 もう一方の「Role」は「役割」という意味。
 RolePlayingGameのRがこれですね。RPG系のゲームで使われることがあります。
 余談になりますが,ボードゲームの販売店にRole&Roll Stationさんというお店があり,とても洒落た名前だと思っています。