編集者はボードゲームの夢を見るか

ボードゲーム好きな新人編集者のブログ。ボードゲームの本を作りたい。

Last Night on Earth

Last Night on Earth(地球最後の夜)

ヤフオクで5500円で購入。箱に小さなキズがあるためこのお値段。正直かなりお買い得。

 

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人数:2〜6人
ルールの覚えやすさ:★★☆☆☆
プレイの難しさ:★★★☆☆
プレイ時間:45〜90分

 

退屈な田舎町ウッディンベイルに夜が訪れる。だが夜はこの町にとって安息の眠りをもたらすものではない。それどころか眠りから覚めたものたちが町を支配する時間だ。――死の眠りから目覚めたものたちが。

生き残ったのはおよそヒーローらしくない一握りの住人たち。彼らは力を合わせ、このゾンビが跋扈する町を生き抜くことができるのか…

 

 

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という設定のゾンビゲーム。

ちなみに完全英語版です。

ルールの邦訳,各種カードの邦訳はゾンP様のブログ,「死霊のニコ動」からお借りしました。

 

 

このゲームの2大素晴らしい点は

1 いかにもアメリカン!と思わせる大味なゲーム展開

2 自然とゾンビ映画風のゲーム展開になる! 「あ! このシーン映画でみたやつだ!」

これに尽きる。

繊細なゲームバランス? 巧妙な心理戦? 緻密なルール?

そんなの求めるなら他のゲームをやりましょう。

 

さてこのゲーム。

ヒーロー側とゾンビ側に分かれ,ランダムに選ばれたシナリオの達成/妨害を目指します。

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こんなシナリオが全5種。トラックに乗って脱出したりゾンビの発生源を破壊したり。なかにはゾンビ虐殺シナリオもありなかなか飽きなそう。

 

町を救うヒーローは全部で8人。

悩み多き学生にその恋人。父親である保安官、浮浪者や神父などゾンビ映画(というかパニック映画)によくある面々。彼らについても細かい設定があるのでルールブックを読んでおくと盛り上がり方が変わってきます。

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サリーちゃんかわいい

 

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ボードはこんな感じ。

ヒーローは6面ダイスの出目分移動,ゾンビは周囲8方向へひとマス移動。

どうやらこのゾンビは走ることのできない(いわゆる一昔前の)ロメロ系ゾンビらしい。

ゾンビは建物の壁を無視して(窓を突き破って)屋内に入れたり,ヒーローと隣接するマスでは(脳みそを求めて行動するため)必ずヒーロー側に移動しなければならなかったりとゾンビフレーバーがかなり出ています。

 

そしてゲームを白熱させるのがゾンビカードとヒーローカード。

 

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ゾンビカードはゾンビを,ヒーローカードはヒーローを有利にします。

特にヒーローカードは様々なイベントや武器があり,一枚で戦局が大きく傾くこともありえます!

 

プレイ人数は2−6人になってるけど個人的には5人(ゾンビマスター1人 v.s. ヒーロー4人)が一番おもしろいかな。

ゾンビマスターさんは孤独になるでしょうが大勢の友人ゾンビを引き連れて脳みそを貪り喰ってください。

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個人的な感想ですが、初プレイのひとがいきなりゾンビマスターを演じるのは危険かも。

このゲームを面白くするためにはノリ:ゾンビマスターの努力が7:3くらいの割合で必要になってくるので,ゾンビマスター次第ではイマイチ盛り上がりに欠けるゲームになってしまいます。

初プレイではヒーローサイドにつき,どんなゲームか,どんなカードがあるのかある程度理解してからゾンビマスターになることをおすすめします。

 

そして忘れちゃいけない重要な要素がもうひとつ。

なんとこのゲーム、オリジナル・サウンドトラック付き

約40分のCDなので1ゲームにつき2-3回リピートが必要ですします。

ただゲームの展開とBGMが合ったときのアツさは他のゲームではちょっと味わえません!是非BGMを流しながらプレイしてみてください。

 

そんなわけでLast Night on Earth

Amazonや大手のネットショップでもリアル店舗でも見かけるようになってきました。

オススメです。