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編集者はボードゲームの夢を見るか

ボードゲーム好きな新人編集者のブログ。ボードゲームの本を作りたい。

DORASURE

 ドラゴンを退治しましょう。
 

DORASURE

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人数:2〜5人
ルールの覚えやすさ:★★★☆☆
プレイの難しさ:★★☆☆☆
プレイ時間:30分

 全員で協力してドラゴン退治!


■目次

 ▶ゲームの紹介/概要

 ▶ゲームの流れ

 ▶プレイ感

■ゲームの紹介/概要

 プレイヤーは冒険者となり協力してドラゴン討伐を目指す,RPGのようなゲームです。
 経験値をため,アイテムを集め,ドラゴンが根城とする山を暴いていき,そしてドラゴンと決戦をする。そんなRPGの王道を30分でお手軽に楽しめます。

 細かなシステムは置いておいて,まずはこのゲームの世界をご覧いただきましょう。

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 DORASUREの世界。左下が主人公で右上が倒すべき邪悪なドラゴン(別売り)

 ボード上にドラゴンの隠れ家である,5つの山タイルがあります。この山を暴いてドラゴンの逃げ場を奪いつつ,決戦に備えることがゲームの当面の目的です。

 さて。
 お気づきになられた方もいるかと思いますが,このゲームには主人公のメタルフィギュアが付いています。

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 主人公のメタルフィギュア。重量感があって作りも細かい。
 
 「主人公がいるならドラゴンだって必要だろう!」と思ってドラゴンのフィギュアも別途用意したのですが,そちらは追ってご紹介します。
 
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 邪悪なドラゴン。このドラゴンの討伐が目的


 まずは主人公となる5人のキャラクターから紹介していきましょう。

 グラディエーター

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 ドラゴンに喰われた師匠の敵を討つためにやってきた剣闘士。謎をとくための探索スキルや教養スキルは低いものの,高い戦闘力が自慢です。


 パラディン

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 邪悪なドラゴンを退治するために大協会から派遣された聖騎士。戦闘が得意で,信仰心を武器に戦います。


 プリンス

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 亡国の王子。王国復興を目指し,竜殺しの名声を得るためドラゴンの討伐に参加。戦闘は苦手ですが,部下や金に任せて戦います。


 ニンジャ

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 不死の秘薬の材料となる竜の肝臓を手に入れるためにやってきた謎の旅人。高い移動力を活かして探索を有利にします。


 ハンター

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 魔獣退治専門の狩人。一攫千金を目論み,ドラゴン退治に参加。魔力を込めた銃弾を放つ,万能型。


 この見た目も能力も異なる5人のキャラクターから,好きな1人を選んでゲームを始めます。

 さて。
 このゲームは大きく2つのフェイズに分かれています。
 冒険フェイズ決戦フェイズです。

 冒険フェイズでは,経験値をため,ドラゴンの隠れ家となる山を暴いていきます。
 ここでしっかりと経験値を貯めておくとドラゴンとの決戦で有利になります。が,あまり時間をかけ過ぎると,こちらの行動に気づいたドラゴンが襲いかかってきます。
 決戦フェイズは文字通りドラゴンとの決戦になります。
 すべての山を暴くか,ドラゴンの襲撃を受けるとこのフェイズに入ります。ここで見事ドラゴンを打ち倒せばみなさんの勝利です!

 さぁ,ドラゴン退治を始めましょう!

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■ゲームの流れ

冒険フェイズ

移動

 ゲームは移動から始まります。
 各キャラクターのシートを見てみましょう。ここにはそれぞれのキャラクターの能力が書かれています。

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 ハンターのキャラクターシート。

 シートには「XP(経験値)」「ライフ」「スキル」「リソース(特殊能力)」「アイテム」などが書かれています。


 細かな説明は随時おこなうとして,今回見ていただきたいのは左中央部,「スキル」の「移動」の部分。
 移動時は,ここに書かれた数だけダイスを振ります。

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 ハンターの移動スキルは「3」なので3個のダイスを振る。

 このダイスの目を使って移動するのですが,その前にボードを見てみましょう。地形がわかれています。

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 よく見るとボードは六角形のマスに分かれている。

 白い道があるマスは「街道」,緑のマスは「」,何もないマスは「平地」です。この他,街や村,山があります。

 ダイスを振って出た目のうち,
 「2」以上の目のダイス1個を消費すると「街/村/街道」へ1マス移動することができます。
 同様に,「3」以上の目のダイス1個を消費すると「平地」へ1マス,
 「5」以上の目のダイス1個を消費すると「森」へ1マス移動できます。

 ……わかりにくいですね。こういうことです。

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 振った3個のダイス目のうち……

f:id:kyun15:20150904093909j:plain 「4」のダイスを消費して平地へ移動し……

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 「2」のダイスを消費して街道へ入り……

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 「6」のダイスを消費して森へ入って移動終了です。

 移動が終了したら,終了時の場所によって何らかのアクションをおこなうことができます。

アクション

 アクションは4つです。
 平地・森で移動を終えた場合は「冒険
 街・村で移動を終えた場合は「休息
 山に隣接したマスで移動を終えた場合は「調査または挑戦
 
 冒険から見ていきましょう。
 冒険はいわゆる「モンスターとの戦闘」です。冒険をおこなうキャラクターは,「冒険スキル」の数だけダイスを振ります。

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 三度ハンターのキャラクターシート。冒険スキルは2と緑の2
 
 冒険スキルは2つ書かれていますが,右側の緑の数字は森での冒険で使用する数字です。今回はハンターが森にいるので右側の数値を参照します。(といってもハンターはどちらも同じ数字なのですが)

 冒険では,ピークロールという特殊なダイスの判定方法を使います。名前がわかりにくいので,ここでは「判定ロール」とよびましょう。

 判定ロールは単純で,「4以上」の目が出たダイスは成功,「3以下」の目が出たダイスは失敗です。振ったダイスのうち,成功したダイスの数を参照します。

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 判定ロール。今回は2個のダイスを振り,5が成功で2は失敗。結果として成功数は「1」。
 
 判定ロールの例外として,「クリティカル(大成功)」の目と「ファンブル(大失敗)」の目もあるのですが,ここでは説明を省きます。

 冒険の話に戻ります。
 冒険では,この判定ロールの成功数によって,経験値を獲得したりダメージを受けたりします。

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 冒険の判定表。左が成功したダイスの数。成功数に応じた効果を得られる。

 経験値が貯まるとキャラクターの能力が上がり,各スキルで振ることができるダイスのが増えます。

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 ハンターの経験値表。2の経験値を得てLv.1になると「戦闘スキル(後述)」使用時に振るダイスの数が+1される。 

 どんどん冒険をしてキャラクターを強化していきましょう。


 続いて,街や村で移動を終えた場合の休息
 これはキャラクターの体力を2点回復させます。


 そして調査
 これは山に隣接したマスでおこなえます。
 調査をおこなうと,隣接する山タイルをめくることができます。

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 山タイルをめくると……

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 この山でのクエストが書かれています。
 
 次に紹介する「挑戦」でこのクエストを達成すると,山を暴いたことになり,ドラゴンを追い詰めるとともに報酬を得られます。
 報酬の中にはドラゴンに対抗するためのアイテムや,ドラゴンの弱点が書かれた書物など,ゲームを有利にする要素が含まれています。


 最後のアクション挑戦では,隣接するマスのクエストに挑戦することができます。

 クエストタイルにはいくつか種類があり,それぞれ「〇〇(スキル名) N」のような表示があります。

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 クエストタイルの一例。下半分にはクエスト失敗時のリスクが書かれている。

 これは「このクエストは〇〇(スキル名)の数だけ判定ロールをおこない,N個以上のダイスが成功ならクエスト達成」を意味しています。

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 「ゴブリンの大群」であれば,「戦闘」スキルの数だけ判定ロールをおこない,3個以上が成功ならクエスト達成。

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 クエストを達成すると,報酬を得られます。

 判定ロールを振るときには,ほかのプレイヤーとの協力やリソース(特殊能力),クエストの難易度低下などの要素も入ってくるのですが,詳細は実際にプレイするときのお楽しみ。ここでは説明を省きます。

ドラゴンアクション

 さて。
 このハンターが移動時に6を出したことを覚えているでしょうか。

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 移動時のダイス目。6が出てしまっている。

 6を出すとどこへでも移動できるのですが,大きな動きになってしまい,ドラゴンに気づかれてしまいます
 するとどうなるかというと,ドラゴンの警戒心があがります。警戒心が最大になると,ドラゴンの方からこちらに襲いかかってきます!

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 ドラゴンの警戒マーカー。これが上限になるとドラゴンランページ(ドラゴンからの襲撃)が発生する。

 警戒心が最大まで至らなくとも,警戒したドラゴンがこちらに様子見の攻撃を仕掛けてくることもあります。
 なるべく移動時に6を出さないように祈りましょう。

決戦フェイズ

 無事に5つの山を暴いたらいよいよドラゴンとの決戦です!

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 すべての山を暴いた。もうドラゴンの隠れ家はない!


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 決戦場。いよいよドラゴンとの対峙。

 すべてのキャラクターを決戦場に移動させ,順番に「戦闘」スキルの数だけ判定ロールをおこないます。
 (警戒心が最大になったドラゴンからの襲撃で決戦フェイズに入った場合,ドラゴンの先制攻撃からフェイズが始まります。)

 このときの成功したダイス数に応じて,ドラゴンにダメージを与えたり,逆にダメージを受けたりします。

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 決戦フェイズで使う判定表。場合によってはキャラクターが即死することも。

 また,傷を負ったドラゴンが攻撃してくることもあります!

 しかし!
 ここまで十分経験を積んできたみなさんであれば,きっとドラゴンに打ち勝つことができるでしょう!

 キャラクターが一人でも生き残った状態でドラゴンの体力をゼロにすれば勝利です!

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 倒れゆく仲間,立ち上る黒煙。最後に立つのは……

■プレイ感

 これは楽しい!!
 30分と短い時間で遊べるにも関わらず,キャラクターの成長,クエスト,仲間との協力,強敵の襲来…… RPGに必要な要素がそろっています!
 ルールも直感的ではないものもありますが,そこまで複雑ではありません。多少わからないまま始めてしまっても,協力ゲームなので説明しながら進めることもできます。
 そしてやはりキャラクターのメタルフィギュアがあるのは燃えます。
 
 ゲームとは直接関係ありませんが,箱のなかがキチンと間仕切られていて,何をどこにしまうのかひと目で分かるのもGOOD。

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 箱のなかの間仕切り。どこに何をしまうのかわかりやすくなっています。

 難を言うならば,ルールブックの表記と用語がわかりにくいことと,ドラゴンのフィギュアがないことでしょうか。
 とはいえ前者はゆっくり考えれば理解できる範囲ですし,用語がわかりにくいことも「ピークロール」を「判定ロール」と読み替えたり,「リソース」を「特殊能力」と読み替えることで対応できます。(製作者の方の意図とは違った用語になってしまうかもしれませんが……)

 そしてドラゴンは! もう買いましょう!
 ドラゴンを自作される方もいるようですが,私はこちらで購入しました。
 office-iwagami.net

 ファンタジー系の置物などを販売しているKOTOHOGUさんです。
 以前別の記事でも紹介しましたが,ドラゴンの置物も売っていてとても重宝しています。

 私が選んだドラゴンはこの「エリフ」ちゃんなんですが,どうやらもう品切れになってしまったようですね……
 office-iwagami.net

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 値段のわりにつくりもしっかりしていますし,もしドラゴンをお探しの方はご一考してみてはいかがでしょうか。ほかのドラゴンフィギュアも最後にご紹介します。

 そして今回,もうひとつ別売りで用意したのがこちらのダイス。

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 1の目がドラゴンになっている。

 ドラゴンを扱うゲームらしく,ダイスもドラゴン風にしてみました。

 ということでこのドラスレ。本体だけでも十分楽しめるのですが,ドラゴンのフィギュアなんかも用意するとより雰囲気が出て楽しめます!
 

 ドラスレ本体。
 



 拡張セットもいくつか出ているようです。


 ドラゴンのフィギュアはSchleich社からも出ています。個人的には上で紹介したKOTOHOGUさんの方が好みです。