編集者はボードゲームの夢を見るか

ボードゲーム好きな新人編集者のブログ。ボードゲームの本を作りたい。

STRIKE

 今日紹介するゲームはこちら。

STRIKE

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 ルールは複雑怪奇にてプレイまでは荊棘の道。それでもルールに興味がありますか?
 
 わかりました。
 では説明をしていきましょう。


 まず箱を開けます。

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 おやおや?
 大量のダイスとすり鉢状のケースが出てきました。このケースのことを「アリーナ」と呼んでいきます。

 すべてのダイスをアリーナから取り出して,1人5個程度のダイスを持ちます。

 このダイスは皆さんの武器であり命
 ダイスをすべて失った人から脱落していき,最後の1人が勝者です。
 くれぐれもダイスを無駄にすることのないようにしてください。

 さて。空になったアリーナに1つのダイスを落としたらゲームスタート。

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 皆さんに与えられた選択肢は2つに1つ。
 果敢に攻勢に出るか,それとも臆病風に吹かれて撤退するかです。

 撤退を選ぶ場合。それもありでしょう。
 あなたはそれ以上ダイスを失いません。しかしそれ以上ダイスを得ることもできません。
 次のプレイヤーの手番になります。

 攻勢に出る場合。このゲームにおいて,この選択肢は限りなく正解です。
 ダイスを1つずつアリーナの中に投げ込みます。
 このとき,アリーナの中にあるダイスに自分のダイスをぶつけても構いません。

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 ダイスロール!!

 そしてアリーナの中に2つ以上の同じ目のダイスが揃ったとき。
 その同じ目のダイスをすべてあなたの手持ちに加え,次のプレイヤーの手番に移ります。
 こうしてどんどん自分のダイスを増やしていきましょう。

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 やったぜ

 もし同じ目が出なかった場合。
 あなたはまた攻勢に出るか撤退するかの選択を迫られます。

 この手順を

  • 2つ以上の同じ目のダイスを揃える
  • 撤退を選択する
  • いくつかの例外的状況を迎える
  • 手持ちのダイスをすべて失う

 のいずれかになるまで繰り返していきます。

 例外的状況ってなんでしょう?
 申し訳ありません。
 これをお伝えしてしまうとこのゲームを買わなくとも代用品で遊べるようになってしまうため,それはお教えできません。
 気になる方は是非製品を購入して確かめてください。

 そして最後に1つ。
 このゲームでは基本的に,自分がダイスを投げ入れる前には1つ以上のダイスがアリーナの中にあるはずです。
 ただし,前のプレイヤーがすべてのダイスの目を揃えて全ダイスを攫っていったときなど,自分の番が回ってきたときにアリーナに1つもダイスが入っていない状況がありえます。

 「え? それじゃあダイスを揃えるためには,1つ無駄に投げ入れなきゃいけないの?」
 そんなあなたの声が聞こえてきました。
 安心してください。そんなときのために特別ルールがあります。

 自分の手番開始時にアリーナに1つもダイスがない場合,自分の持っているダイスをすべて同時に投げ入れなければならない。


 どういうことでしょうか?

 「う,うわ〜 直前のひとが全部のダイスをかっさらっていったぞ!」

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 「仕方ない……手持ちのダイスを…」

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 「ALL IN!!!」

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 ご理解いただけたでしょうか。
 当然このときに1つもダイスが揃わなければ当然その場でリタイアです。

 説明は以上だ!!



 一部端折りましたが複雑怪奇なSTRIKEのルールはご理解いただけたかと思います。
 要するに,

 同じ目を揃えるか満足するまでダイスを投げ入れる

 これだけです。



 さてプレイ感。

 複雑怪奇はちょっと話を盛ってしまいましたね。
 ルールはとっても簡単です。プレイも満足するまでダイスを投げるだけなのでとってもとっても簡単です。

 一見地味なゲームに見えますが,今回端折った例外ルールとオールインのルールのおかげで実はかなり盛り上がります。

 一度ダイスが多くなると,数の力でかなり有利になります。が,そこで終わらないのがこのゲーム。
 オールインをすればかなりダイスは減(る可能性があ)りますし,そうでなくとも地道にダイスを増やしていければ十分逆転は可能です。
 プレイ時間も短く,ルール説明も簡単。瞬間的な盛り上がりの火力もあるので,重いゲームの間に休憩がてら遊んだり,ちょっと空いた時間に遊ぶにはとても向いています。

人数:2〜5人
ルールの覚えやすさ:★☆☆☆☆
プレイの難しさ:★☆☆☆☆
プレイ時間:15分